珠算界 近況報告 その3
             その4 その2 その1 to Index

(その3)の目次
2009年04月26日 (日) 第54回そろばん優秀生徒表彰式典

2009年04月25日(土)大阪日日新聞コラム『澪標』に第5回目の記事掲載

2009年04月20日 (月) 第2回全日本ユース珠算選手権大会

2009年03月29日 (日) 第14回代表理事会開催される
2009年03月07日 (土)
日本珠算連盟そろばん有識者懇談会第3回総会開催される

(その2)の目次
2009年02月17日(火)塩谷文部科学大臣からの5つの提案
2009年02月17日(火)
塩谷文部科学大臣との座談会開催される
2009年01月18日(日)
東大阪珠算協会平成20年度珠算優良生徒表彰式典開催される
2009年01月14日(水)
21年度日珠連予算案・事業計画案審議 
2008年12月 8日 (月)
守口門真珠算協会創立45周年記念祝賀会 

(その1)の目次
2008年11月23日 (日) NHK報道カメラマン柳澤忠志さん、TV企画部門金賞受賞
2008年11月18日 (火)  20年度第2回全国連合代表者会議開催される
2008年11月13日 (木) 11月正副理事長会+総務会開催される
2008年11月 9日 (日)(社)奈良県珠算協会60周年記念式典開催される
2008年11月 8日 (土) 大阪教育大学菅原邦雄教授と懇談
2008年11月 3日 (月) 大商分銅杯争奪第4回近畿小中学生珠算競技大会開催される

珠算関連ブログ「世界に広がるそろばん文化」より許可転載

2009年04月26日 (日)

第54回そろばん優秀生徒表彰式典

■4月26日、弁天町ホテル大阪ベイタワーで社団法人全珠連大阪府支部主催第54回そろばん優秀生徒表彰式典が開催された。243名が本部表彰を、181名が支部表彰を受けた。続いて、3名が特別表彰を受賞し、9名が生徒作品表彰ポスターの部、9名が作文の部で受賞した。

■大阪府下の69塾から受賞申請された生徒たちが表彰の栄誉を受けた。衆議院議員2名と府市議会議員2名も来賓として参列した。
同支部会員の奥田先生の国歌独唱で開幕したが、国歌のソロボーカル独唱は珍しいことで、参会者の印象に残るものであった。

■プロの司会者がホテル会場で進行する式典は独特の雰囲気があり、厳粛さと緊張感が程よく交じり合って、クオリティの高いイベントになっていた。全国的にも珍しいホテルを会場にした表彰式典には、そのほかにもいろんなメリットがあるようである。被表彰者の態度、服装、保護者のそれらにも好影響が出ているように感じられた。総じて、清潔感が強く、たしなみを感じさせる服装が多かった。中には、着物に袴や舞台ドレスを着込んだ生徒もいて、好感を呼んでいた。

■年に1回の多くの父兄が集まる貴重な場であるから、珠算教育界の現状についての情報を発信する場でなければならないが、そのあたりの配慮も行き届いていて、爽やかさの漂う好感度の高い式典であった。日本珠算連盟を代表して来賓参加をしたが、刺激が心地よい半日であった。
 

2009年04月25日(土)

大阪日日新聞コラム『澪標』に第5回目の記事掲載

■ 大阪日日新聞の読者参加コラム『澪標』第9期執筆陣12名の中に加えられたのが2008.10月であった。その後半年間に5回の執筆を担当した。第1回目は11月4日に掲載された「そろばん指導で教育再生に貢献」であった。第2回目は12月16日に掲載された「世界が共有する計算文化“そろばん”」。第3 回目は2009.1月30日に掲載の「学力向上に役立つ学校支援活動」。第4回目は3月13日に掲載の「『尼崎計算教育特区』の効果」。第5回目は4月 24日に掲載された「そろばん指導が目指すべきもの」である。

■半年間に前後5回のコラム執筆の機会を与えられたことは、珠算指導が教育界や教育行政においてその評価を高めつつあるこの時期であるが故に、有難いことであった。多くの読者に読まれ、今なぜ珠算教育なのかがある程度理解されたのではないかと考えている。貴重なチャンスを与えていただいた、編集部の方々やきっかけを作っていただいた大山記者に感謝の意を表したい。

■第5回目(最終回)記事「そろばん指導が目指すべきもの」の内容は次の通りである。
最近、そろばん指導の教育効果を評価し、教育の中でそろばん指導を強化すべきとする時代の流れが出来上がった。教育界でも、そろばん学習を通じて基礎学力の構築、子供力の向上を図るべきであると考え始めている。
このそろばん教育再評価の流れは、9年間の学校支援珠算指導活動の全国展開を通じて学校サイドのそろばん理解が進んだことや、平成16年度に始まった「尼崎計算教育特区」によるそろばん指導が順調に展開されたことなどが形作った。10年間の各珠算団体や各地エリアのそろばん教育強化の広報活動も世論のそろばん理解を促進した。加えて、約30年間のゆとり教育が子供たちの基礎学力低下につながり、教育再生の盛り上がりを生み出したことや、基礎計算能力低下に対する親の危機感増幅も追い風となった。
減少してきたそろばん学習者数が平成17年度から増加に転じ、その後年率数%ずつの伸び率を示している。今後、このそろばん再評価の流れを確たるものにするために、機械文明の時代になぜそろばんなのかの明快な説明とそろばん指導理念の確立が求められる。それに応えてそろばん指導者は、次の各項目を実現させることで社会的貢献を果たすことを指導理念としなければならない。

■@コンピュータ多用がもたらす現代社会の弊害を、極めて人間的行為であるそろばんのトレーニングで中和し解消することを目指す。
A技術革新(プロセスカット)の対極にあるそろばんの特性を熟知・再評価し、スローライフ実現のテコとして活用する。
B人間の基礎力である計算力、暗算力、集中力、持続力の確保に、そろばん学習が有効な手段であることを認識し、学力向上につなげる。
C金権・拝金至上主義が蔓延する中で、能力を完全に発揮することで社会貢献出来る人間を育てるために、古来の教育文化である珠算を活用する(寺子屋式塾指導の古典的利点に着目し倫理観の回復も目指す)。
D現代社会を生き抜ける人間作りに不可欠な、継続を要するトレーニングとしてそろばん練習を役立てる。
今後のそろばん指導者の課題は、文科省のそろばん理解度向上、学校サイドとの連携強化、そろばんの学術的研究推進などである。具体的には、子供力の向上、基礎力の再構築、規律の確立、耐力・持久力・集中力の強化とともに、暗算力を確保させることである。
中でも、今後のそろばん教育強化を決定付けるものは、そろばん学習が子供たちの脳機能活性化に役立ち、教育的効果をもたらすという研究データをエビデンス(根拠)として広報しながら、そろばん指導を効果的に行うことであろう。これらの研究データは、日本珠算連盟のリーフレット「凄いぞ!そろばん」と冊子「そろばん有識者懇談会研究報告書」の中で報告されている。日本の教育効果向上に役立てば幸いである。(もりとも・けん 大阪市港区)

 

2009年04月20日 (月)

第2回全日本ユース珠算選手権大会

■全国幼児珠算教育連盟主催第2回全日本ユース珠算選手権大会が4月19日開催された。京都北大路駅横の立命館小学校の体育館にアンダー10に109名、アンダー12に95名、アンダー15には51名を集めて行われた。

■体育館の半分を階段状観客席(可動式)とし、観覧者で満席であった。12時開会、16時15分の閉会であった。共催は京都珠算振興会と立命館小学校であり、日本珠算連盟他9団体が後援し、協賛は4団体であった。また、参加団体と個人は全国各地からの64に及んだ。

■15歳以下に参加資格を制限しての大会であり、運営には十分の工夫が加えられていて、緊張感が漂い、場面展開がスピーディに行われていたことなど、異色の競技大会であった。また、パソコンとプロジェクターが上手く活用されていて、大会展開中の情報は殆ど映像化されて選手と観客に知らされる仕組みであった。従来のスピーカーを通じての情報伝達から視覚での伝達方式は新鮮であった。今後はもっと静寂の中での大会運営が実現するかもしれない。

■冒頭で、来賓を代表して森友が祝辞を述べたが、その中で、珠算学習が人間の基礎学力構築に効果があり、優れた人間力獲得に有効に作用することを述べ、珠算学習が子供たちの生きる力を高める決め手になることにも言及した。最終の挨拶では、立命館小学校教頭井本先生から、一流の珠算学習者が上記のような学習効果を体現していることを賞賛され、珠算教育のすばらしさに賛意を表されたが、本大会関係者には耳に心地よい講評であった。

■会場となった立命館小学校は開校4年目を迎え、生徒数は30人学級4クラス6学年の720名である。22年3月には初めての卒業式を迎える。開会前に同校教務主任の鳥島先生にお願いして1年生の教室を見せていただいた。

■同校の指導理念の中では、基礎基本の重視、心の教育の実践、芸術鑑賞を通じて感性を養う、国際感覚の醸成の4つを重視している。具体的には、算数科でのそろばん指導(1〜4年生まで210時間)やプロの陶芸家、華道や茶道の先生を招き本物に触れさせる教育を行っている。論語の素読もカリキュラムに入り、英語教育も5名のネイティブと4名の日本人教師が担当して、国際感覚の獲得や会話力の構築を目指している。

■教室の広さは通常の2倍であり、オープン式シースルーで4クラス全体で学年単位の活動が廊下部分をあわせると行えるようになっている。
建物全体で木部を多くして温かみを出し、コンクリート部分を極力減らしてある。本来あるべき形での初等教育が行えるような設計が行われていて、ソフト面も同様の配慮が加えられていることが良く分かる。私学ならではの、うらやましいような教育環境が整えられていた。

■日本の教育再生が叫ばれて久しいが、そのノウハウのモデルがここにも存在することを広報しなければならない。

 

 

2009年03月29日 (日)

第14回代表理事会開催される

■3月28日、東京国際フォーラムで、日珠連正副理事長会と第14回代表理事会が開催された。主たる審議事項は、@平成21年度事業計画案 A平成21年度収支予算案 B定款の一部変更 C暗算能力コンピュータ検定試験の名称変更(フラッシュ暗算検定試験) D第2次日本珠算連盟有識者懇談会の活動 などであった。

■報告事項は、@21年度のPR活動 A第1期日本珠算連盟そろばん有識者懇談会の活動 B平成20年度事業中間報告 C平成20年度事業の各部会・委員会からの報告 であった。

■提案した各審議議案は承認され、平成21年度の事業活動は事実上のスタートを切った。
議事途中で、ミニ講演が行われた。講師は、株式会社フォーウインズ社長 藤岡氏であった。
また、中盤から日本商工会議所常務理事宮城氏が参加されて、挨拶を頂戴した。日本国の21年度予算が成立した直後であることから、景気刺激策についての日商と麻生総理の懇談内容について触れていただいた。30兆円に及ぶ緊急財政出動を補正予算で実現できるか否かが話の焦点であった。翌朝のNHK政治討論(各党幹事長)でも、この話題が論点になっていた。

■森友理事長から、21年度事業計画案について特色の説明を行った。まず、@事業運営の基本姿勢を明らかにした。内部蓄積(収益)からの先行投資・再生産・還元への支出に力点をおく・・PR事業の積極的展開+HP強化+会費の一部補填+教員研修補助金交付+アバカスクラブの活動支援+日数協の支援+第2次有識者懇談会の活動・・などに力点をおくことで、積極運営・経営を目指しながら業績向上に焦点を合わせる。

■ 続いて、A基本戦術の骨格を明らかにした。
21年度珠算教育強化の図式=学校支援珠算指導活動の強化+教師の珠算指導力の確保+珠算指導者の養成(後継者対策)+珠算学習者の増加対策強化(PR活動)+学術研究の推進(有識者懇談会+日本数学協会)+広報活動の効率化(HP+アバカスクラブ)

■珠算教育強化の環境整備が整ったいま、中長期的な展望として仕掛け作りをしっかりと行うことが肝要である。即ち、PR+再生産のための先行投資+連盟会員への還元などに軸足を移して、縮み思考を回避し、発想の転換を行いながら、果敢な組織運営を目指していくことになる。充実した内容の代表理事会であった。
 

2009年3月7日 (土)

 日本珠算連盟そろばん有識者懇談会第3回総会開催される

■2月24日、東京笹川記念会館で第3回日本珠算連盟そろばん有識者懇談会総会が開催された。12時半から東北大学の川島隆太教授+森友 建日珠連理事長+太田敏幸前千葉県立君津高校教諭+中山 洋日珠連専務理事の4名で打ち合わせ会を行い、2時から総会を開催した。

■森友理事長の開会挨拶に続いて、日本商工会議所宮城常務理事のスピーチがあり、太田小委員長から有識者報告書に関する説明が行われた。この報告を受けて川島座長の司会で参加者間の意見交換が行われた。

■続いて、中山専務理事から発足以来の有識者懇談会の活動総括が行われた。その後、川島座長の司会のもとで今後の研究テーマ設定などに関しての意見が交換された。最後に森友理事長が閉会の挨拶を行い、4時に総会は終了した。

■平成19 年3月に発足した第1次有識者懇談会は、「今、なぜそろばんなのか」をテーマに研究活動がスタートした。昨年3月の中間報告を経て、今回研究成果をリーフレット(A4フルカラー8ページ)にまとめて発刊した。研究結果の詳細は、研究活動報告書として近日中に冊子にまとめて発行される。

■今回の総会で、第1次有識者懇談会は任務を終えて解散となり、第2時有識者懇談会に研究のバトンが渡ることになる。第2次有識者懇談会では、「小学校教育でのそろばん指導の強化策」+「そろばん学習で得られる効果の一層の明確化」が研究テーマの柱となる。

■具体的には、@「いま、なぜそろばんなのか」の研究の継続(心理学、教育学、社会学、倫理学、医学などの側面からの研究)+A珠算指導者に向けてのアンケートを行い、そろばん学習で生じる子供の変化を抽出する。学習をスタートさせた時点から一定の期間学習した時点までの差について10項目程度にまとめてデータを採る(集中力、暗算力、自主性、意欲、規律、忍耐力など・・・)。結果を1枚もののシートにまとめ、キャッチコピーを付けて完成させる+B学校支援活動の推進と現職教員の指導力確保のための方策を各都道府県教育委員会と折衝・交渉しながら、成果につなげる活動を推進する。

■今後早急に第2次有識者懇談会の運用についての事務的な手続きを行い、研究活動の継続実施に努力を傾注していくことが求められる。

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