そろばん,おおさか,大阪珠算協会, soroban, abacus
日本商工会議所 認定 大阪商工会議所 認定
日本珠算連盟 加盟 大阪府教育委員会 認可
過去450年間、私たち日本人は、そろばんの恩恵を大きく受けながら、経済・教育・社会活動を順調に発展させてきた。しかし、現在、コンピュータ時代といわれるほどの急激な情報技術の発展の中、社会生活と教育の中に占めるそろばんの役割と評価は、年を追うごとに低下する傾向を示してきたことは否めない事実である。
また、「ゆとり教育」による学習内容の半減により、子供たちの学力の基礎・基本となる計算力や思考力が低下し、今や教育再生は解決を急がなければならない深刻な問題となっている。
日本珠算連盟では、こうした課題を解決するための具体的方策として、そろばんが本来持つ特性を生かして、基礎学力の確保と強化に貢献するとの考えのもと、平成19年3月、そろばんやそろばん教育に理解のある各界の有識者24名で構成される「日本珠算連盟そろばん有識者懇談会」を発足させた。
以来、私たちは、平成19年1月に教育再生のため「読み、書き、計算」能力の基礎・基本を徹底することを提言した教育再生会議の考え方に賛同し、そうした能力の一つを育むそろばん教育の意義および将来の方向性について議論と研究を重ねてきた。
具体的には、3つの専門分科会を設置し、それぞれの課題別に研究活動を行い、
①初等算数教育におけるそろばん教育の復活、
②脳を鍛える生涯学習の一環として活用、
③そろばん文化の見直しという視点からの有効活用策を探り、
このほどその成果を報告書としてとりまとめた。また、報告書の内容を一般向けにわかりやすぐ解説した“そろばんPRリーフレット”も別途作成した。
折しも、文部科学省が平成20年3月に改訂した新学習指導要領では、これまでの「ゆとり教育」からの方針転換を打ち出し、教育内容では理数教育、伝統や文化に関する教育などの充実を謳い、そろばんについては、小学校3年生、4年生の複数学年で学習することが盛り込まれ、平成21年度から先行実施されることになった。
一方、ここ数年、珠算能力検定受験者数が増加していることに加え、保護者の間での珠算の有用性に対する理解の高まりや、尼崎計算教育特区における実験指導に確かな成果が見られるなど、昨今のそろばんをめぐる大きな環境変化を好機と捉え、珠算関係者は互いに連携し、本報告書に盛られた初等教育および高齢者を含む生涯学習におけるそろばん教育の必要性ならびに有効性に関する提言を社会に向けて発信し、理解を得ていくべきである。
多くの珠算関係者が本報告書に盛り込まれた提言を着実に実行し、一つ一つ成果を積み重ねていくことにより、教育の向上と珠算人口の増大という好循環を生んでいくことを期待したい。
平成21年3月
日本珠算連盟そろばん有識者懇談会
座長 川島 隆太
第1章 そろばんと教育
(→ whyabacusnow-1.pdf ←)
1.珠算人の意識改革と社会活動の展開
・・・03
2.兵庫県尼崎市における珠算(計算科)について
・・・06
3.算数教育に対する発想の転換と
「学習具としてのそろばん」・・・07
第2章 そろばんと脳
(→ whyabacusnow-2.pdf ←)
1.脳機能計測実験レポート ・・・18
2.そろばん学習と脳機能
一高齢者における検討一・・・26
第3章 そろばんと文化
(→ whyabacusnow-3.pdf ←)
1.地域コミュニティを再生させる
「21世紀の寺子屋」・・・31
2.寺子屋教育の観点からそろばん教育を
どう考えるか・・・32
3.和算の観点からそろばん教育を考える
・・・36
第4章 今後のそろばん普及のための提言
(→ whyabacusnow-4.pdf ←)
1.真にそろばんの普及に必要なこと ・・・41
2.シニアとジュニアのそろばん教室 ・・・42
3.「そろばん」の情報発信 ・・・43
《資料編》
(→ whyabacusnow-5.pdf ←)
◎「学習具としてのそろばん」参考資料・・・45
○京都市教育委員会 小学生に対する
珠算に関する意識調査結果・・・50
○小学校学習指導要領解説
算数編(小学3・4年)・・・56
〔付 録〕
(→ whyabacusnow-6.pdf ←)
・日本珠算連盟そろばん有識者懇談会
発足趣意書・・・58
・そろばん振興を通じて目指すもの ・・・59
~日本珠算連盟そろばん有識者懇談会アピール~
・日本珠算連盟そろばん有識者懇談会各分科会
の活動内容等 ・・・61
・検討経過 ・・・62
・委員名簿 ・・・63
注:この提言では、「珠算」に替えて、社会的親近感を持たせるために、あえて「そろばん」という用語を多用しました。