珠研 No.60 巻 頭 言                 副会長 西 博三

 この度記念すべき「珠研60号」が発刊されました。投稿していただいた先生方、編集にあたられた教養委員会の先生方に厚くお礼を申し上げるとともに、心よりお喜び申しあげる次第であります。


 平成21年度以降、順次実施される新学習指導要領では理数教育の充実が掲げられています。平成14年度実施の「ゆとり教育」の見直しが行われたのであります。小学校算数科の「数と計算」では「そろばんによる計算」が従来の第3学年で加法・減法の計算の仕方を学ぶだけだったものが・今回の改訂で第4学年でも行われるなど、2学年に広がった。塩谷文部科学大臣は「基本的にそろばんは理数教育の基礎を培う上で大事であって、子どもたちが具体の物を
使って学ぶので覚えやすい。極めてすばらしい計算ツールです0そろばんは基礎学力の向上に役立つと考えています。」と述べておられます。

 

 また、新しい学習指導要領において、道徳教育が重視されるのに関連して、塩谷文部科学大臣から「心を育む」ための5つの提案~日本の良さを見直そう~が発表されました。


①「読み書きそろばん・外遊び」を推進する。
「早寝早起き朝ごはん」とともに、生きる基礎を養う活動を積極的に行おう。

② 校訓を見つめ直し、実践する。

 

③ 先人の生き方や、本物の文化・芸術から学ぶ。
本物の文化・芸術に触れ、また、人生の先輩や様々な職業の話を聞こう。


④ 家庭で、生活の基本的なルールをつくる。
家庭はすべての教育の出発点。携帯電話の使い方など、家庭で基本的なル ール作りを行おう。


 私が提案する親と子の約束
・挨拶しよう  ・みんなと話そう  ・手伝いをしよう
・いじめるな  ・嘘をつくな    ・人に迷惑をかけるな

 

⑤ 地域の力で、教育を支える。
 地域ぐるみで子供を育てる環境をつくろう
各家庭で、学校で、社会で、将来の日本を背負う子供たちの教育を考えて行こうという方向性を明らかにした上で、具体的にはどのような方法でこの命題を解決していくのかをわかりやすくしたのがこの5つの提案であります。これからの反響と実践が大いに期待されるものと思います。

 

 珠算指導を通じて地域社会の幼児・児童・生徒の健全な育成を目指している我々にとっても責任の重大性を感じているところであります。個々の生徒にとってどのような指導法が適切であるか、「珠研60号」はもとより、過去に掲載された珠算指導の研究・実践の成果を改めて見直し、時代に即応した指導内容や方法を追求していく糧にしていただきたいものであります。


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西 博三 先生