2010年 年頭のご挨拶

社団法人 大阪珠算協会 会長 灘本 正博
新年あけましておめでとうございます。
年頭に当たり、会員のみなさま方のご多幸とますますのご発展を心から祈念いたします。
顧みますと、平成21年は激動の一年でありました。経済面では、昨年秋の米国発の金融危機を契
機とした世界同時不況の影響から、輸出が大幅に減少し、消費や設備投資といった内需も低迷する
とともに、雇用情勢や賃金の悪化により深刻なデフレが顕在化いたしました。一方、政治面では夏
の総選挙後に歴史的な政権交代がございましたが、内政・外交ともに課題が山積し、未だ先行き
不透明感を払拭できない状況が続いています。また、新型インフルエンザが猛威をふるい、国民生
活に不安をもたらすなど、社会全体が混沌とする
一年でありました。
翻って、珠算界におきましては、明るい話題が
続いた年でした。珠算能力検定試験(1・2・3級)では、受験申込者数が対前年比8・4%増を示すなど、
5年連続の増加で推移いたしました。
また、ご高承のとおり、これまでの小学3年生に加え4年生にも珠算授業を導入する新学習指導要領が、去年度から先行実施されていますが、これに伴い、歓迎すべき変化が生じっつあります。
当協会も加盟しております「大阪府珠算教育連合会」では、府内の各小学校に対し、算数科補助教材「たのしい そろばん」 の寄贈ならびに、「小学校珠算授業への講師派遣」事業を継続実施しています。これら事業の本年度実施に関して、昨年12月初旬に第一次の申し込みが締め切られました。その結果、補助教材については、4年生での
導入を目指す学校からの申し込み数が急増し、今後も増加するものと思われます。また、講師派遣におきましても、前年を7校上回る150校からの要請が寄せられるなど、学校現場における珠算教育熱も着実に高まりつつあります。
こうした珠算への期待の高まりに応えるためにも、珠算界からのメッセージを効果的に発信できるよう努めなければなりません。そのための手段の一つでもある府内各小学校への珠算講師派遣事業は、珠算のさらなる普及をはかるうえでも大変有効であると確信いたしておりますので、今後とも積極的に協力して参りたいと考えております。これら一連の活動は、時間のかかる、大きなエネルギーを必要とする作業でありますが、珠算界にとってさらなる発展の鍵を握る重要な活動であります。そこで、私どもは教育委員会はじめ関係各方面のご協力を得ながら、より多くの方々に珠算教育の有用性、必要性について理解を深めていただく努力を続けていかなければならないと考えております。
珠算界の明日を切り拓く原動力は、珠算関係者お一人お一人の情熱と行動力であると存じます。会員の皆様には、当協会諸事業へのますますのご支援とご協力をお願い申し上げまして、年頭のご挨拶といたします。
(平成22年1月16日 発行 大阪珠算月報 698号より転載)

