日本珠算連盟理事長就任挨拶

「珠算教育強化」の夢を実現させよう
~日本珠算連盟の総力を結集して~

森友理事長写真

日本珠算連盟 理事長 森友 建
社団法人 大阪珠算協会 副会長兼任

 

 今や、珠算教育の効果を評価し、教育の中で珠算指導をもっと強化すべきとする時代の流れが出来上がった。教育界でも、珠算学習を通じて基礎学力の構築、子供力の向上、人間力の確保を図るべきと考え始めた。

新学習指導要領改正に対する文科省の対応も、ゆとり教育からの脱却、授業時間数の増加を中心にすえ、珠算の複数学年(34年)指導をすでに決定した。

 かかる時期に、日本珠算連盟の経営責任者として組織の舵取りができるということは、大きな光栄であるとともに、今の千載一遇の珠算教育強化の好機を、どのように完璧に生かしきっていくかが直面する最大の課題であると認識している。

 これからの2年間、この課題解決のために、いかに組織活動を推進し、活性化するかについての基本的な考え方(スタンス)を示しておきたい。

 

■珠算の本質(今、なぜ珠算なのか)を明確にする

コンピュータ多用の現代社会の弊害(人間性の喪失、思考の停止、責任の回避)を、極めて人間的行為であるそろばんのトレーニングで中和、解消することを目指す

*技術革新(プロセスカットを本旨とする)の対極にあるそろばんの特性を熟知・再評価し、スローライフ(自然回帰)実現のテコとして活用する

人間の基礎力としての計算力、暗記・暗算力、集中力、持続力の確保に、そろばん学習が最適かつ効果的な手段であることを認識し、子供たちの学力向上につなげる

金権、拝金至上主義が蔓延するなかで、人間本来の能力を完全に発揮することで社会に貢献しうる人間を育てるために、日本古来の教育文化であるそろばんを活用していく(寺子屋式塾指導の古典的利点を再活用して倫理観の回復を期す)

現代社会を生き抜ける人間作りに不可欠な、継続を要するトレーニングとしてそろばん練習を役立てていく

珠算学習が子供たちの脳機能活性化に役立つことを、実験データをエビデンスとして広報しながら指導を強化する

  

■重点事業活動(施策)

*そろばん有識者懇談会の積極的運用を実現する(実験・研究→検証→結論→冊子とリーフレットに収録→配布し活用)

*全国規模のマスメディアを使ったPR活動を20年度から3年間実施する(有識者懇談会での実験データ・研究成果をアナウンスする)

*小学校教員が自信を持って珠算指導が行える体制を構築する

(教師への講習、初任者研修のシステムを確立させる)

*算数科での珠算活用の新しいスタイルを構築し、研修会で周知させる

*学校支援珠算指導活動の全国展開を一層強化する

*全国連合の文科省への珠算教育強化の要望・アピールを継続展開する

*日本商工会議所との連携強化を図る

*日本数学協会と共同研究を推進し、成果の発表・活用を行う

*複数の大学(+東北大学)に珠算学習に関する研究を委託し、珠算教育強化運動に役立つデータの蓄積を行う。学術研究への先行投資は、知的研究活動に力点をおく日珠連の新しい体質への脱皮になる

 

日本珠算連盟の持つ、人的資源・財政的エネルギーをより積極的・効果的に活用し、時流に乗った珠算教育強化事業を展開して、子供たちの質の高い人間作りを支援することで、組織としての社会的貢献を果たすことを経営理念としたい。

全国の先生方の知恵とエネルギーの結集を図り、攻める日本珠算連盟の推進力とすることが出来ればこれに過ぎる喜びはない。

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