学校支援活動報告 2001/03/24 副会長 森友 建
平成13年3月24日 日珠連理事会・常任理事会
(事例発表資料)‘プロジェクト’ 『学校支援人材バンク』への登録と支援活動
趣 旨 と 目 的
年間一割強の検定受験者の減少が依然続く中で、また、来春に新しい学習指導要領の全面実髄を控えた今、各地の「小学校における珠算指導の強化」は正に緊急の課題である。同時に、このことの実技は珠算の社会における地位向上に直絵し珠算興隆の突破口ともなりうるものである。
小学校における珠算指導の強化のためには、①教員の珠算指導力の向上②算数科・総合学習の時間での珠算指導の強化
③「小学校そろばん」(13年度から「たのしいそろばん」に変わる)の小学校での活用促進の3つの方策が考えられる。
これら①、②、③の課題を一挙に解決するためには、各地方自治体の教育委員会が運用する『学校支援人材バンク』システムの活用を核としながら、小学校での珠算指導への協力と支渓を計ることが最善の道と考えている。
以下は、「学校支援人材バンク」への珠算人の登録と当該システムサポートのためのプロジェクト発足までの経緯と経過の概略である。
経 緯 と 経 過
平成10年05月:近畿の3団体(日・全・学)で「珠算教育を考える会」を開催
平成10年09月:近畿連合設立の第一回連絡会開催
平成11年01月:連絡会で活動10項目を選定 この中で本件のアイディア誕生
平成11年05月:近畿連合総会を開催 ”沈滞から活性化”へをスローガンとする
平成11年08月:ラジオPRの実施、キャッチコピーの創作”今こそ そろばん”TV CMの企画
平成12年01月:TVCMを開始(毎日テレビ「日本昔ばなし」をスポンサー)
平成12年10月:本件のシステム構築と実施を大阪連合に移管
平成12年10月:大阪連合の中に特別委員会(5名)を設置し、本システムをセットアップ
平成12年11月:当該プロジェクトヘのボランティアを募る
平成12月12月:65名の人選を経了
平成12年12月:「小学校そろばん」希望299校にプロジェクト立上げを案内
平成13年01月:65名の登録作業と打合・説明会を開催
大阪市教育委員会に登録---34名
大阪府教育委員会に登録---31名
各小学校のパソコンで、教育委員会のネット上で検索可能となる
平成13年01月:「小学校そろばん」非採用校にプロジェクト立上げを案内
平成13年01月:ボランティア講師派遣の依頼始まる
[参考記録]
・『学校支援人材バンク』募集人員 大阪市教育委員会-----500名 大阪府教育委員会----2,000名
・「小学校そろばん」依頼数(平成12年度) 教師用---------1,132冊 生徒用--------31,261冊
・ 同 上 依頼校(平成12年度) -------------299校
・大阪府下の小学校数
大阪市立校・・・・・298校
大阪府下校・・・・・735校
国立校・・・・・・・・3校
私立校・・・・・・・・15校 -----計1,051校
・打合・記明会の次第
プロジェクトの趣旨説明
資料濫布と内容の説明
教材「小学校そろばん」の解読
登録の手続
出講にさいしての留意点・心構えについて ・講師出講の実続
感 想
《成功の要因》
◇大阪市・大阪府の各教育委員会の中枢にパイプをセットしたこと
◇3団体が協調・協力し合ったこと(大阪連合の30数年に亘る活動実績がベース)
◇「小学校そろばん」の採否にかかわらずプロジェクトの案内文を各校校長に発信したこと 1051校
◇珠算人の全面的協力が得られたこと
◇大阪市・大阪府教育委員会の「学校支援人材バンク」システム実施とタイミングを合わせたこと
《留意点》
◇次年度の講師派二遭依頼に繋げることを第一義とする
◇子供たちがもっと学びたいと思うような展開にする
◇子供たちが発しいと感じるような指導内容にはしない
◇子供たちの外部講師に対する好奇心を満足させる工夫をする
◇人選時に、100%成功させうる講師の技量と人格を見極める
◇担任の珠算指尋力向上にも寄与する配慮
◇初年度の失敗は完全に回避する
◇「小学校そろばん」の非採用校での使用冊数を事前に確保する-----非採用校からの出講依頼が圧倒的に多い
◇そろばんが備品化されていない学校にたいする対応-----全珠連・大阪珠算協会共に各50丁の貸与用そろばんを確保
◇展開に伴う事務量の急増に対する対応-----指導日程の調整・出講者の選出・担任との連絡、調整・文書、
記録の整理
◇交通費不支給校に対する対応-----学校側との折衝・予算の計上
◇出講者の報告・反省・研修会の定期的閲健
◇出講者の十分な確保(リクエスト校数×1.5)
◇指導時間数(クラス当たり1~5時間のバラツキ)に合わせた指導プランの組み立てを完璧に-----各自で事前に
◇学校サイド(校長・教頭・学年主任・担任)との懇談・懇話の場の活用とその対応 指導前と後にチャンスがある
◇出講後の報告書の内容精査とその対応
◇副教材「小学校そろばん」の採用依頼文書並びに講師派遣案内などの発信時期
◇出講者の地元校への派遣を回避
◇塾での珠算学習の呼びかけは厳に慎むこと
◇当該サポート活動に関する広報を正しく行うこと
◇大商ニュース・日珠遵ホームペーシ など
◇出講前の学校サイドとの連絡・調整を確実に行うこと
総 括
このプロジェクトは、珠算人が待望したのと同様に、小学校サイドもその実現を待ち望んでいたものであるというこを実感する。と同時に、学校における珠算教育強化のベストな方法・切札にもなりうるものである。珠算教育復権のために、このプロジェクト展開に全エネルギーを注ぎこむ覚悟が今珠算界に求められている。
出講者の感想
◇生徒たちの授業態度がとても良かった
◇出講者自信学ぶ所が多かった
◇担任の積極的な協力が得られた
◇生徒たちの興味と関心が大変大きかった
◇読上暗算に興味を持ってくれた
◇‘明日も来てほしい(生徒たち)‘来年も来てほしい’(担任)の声に感動した
◇準備の重要性を痛感した
◇クラス全員からの感謝の手紙をファイルしたものをもらって感激
◇担任から自分も夏休みに習ってみたいと言われて感動した
◇珠算教師としての自信と自覚が高まった
◇事前に担任がパンフを作り家庭に知らせていたので学習意識が高かった
◇外部からの派遣講師に強い興味と関心を示してくれた
◇指導用の掲示物があれば便利
◇校長・教頭・主任・担任の理解と協力が大きかった
生徒たちの感想
◇そろばんが大好きになった
◇嫌いだった算数が好きになった
◇そろばんを習いたくなった
◇そろばんって楽しいな
◇来年の3年生にも教えてあげて
◇計算が分かりかけてきた
以 上
