平成19年度 珠算指導者講習会 第二回 2007/09/23 大阪珠算月報676号(2007/11/17発行)より転載 |
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第1講座 「いろいろなあんざん指導」 |
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平成19年9月23日(日・祝)大阪商工会議所 地下1階会議室にて、今年は例年にない暑さが厳しい中、第二回珠算指導者講習会に、多数の先生方がご出席の下、開催致しました。 第一講座は、社団法人 大阪珠算協会常務理事、西川善彰先生。 「いろいろな暗算指導」と題して、先生は暗算指導については、経験豊富であり、日本各地の団体から講師の要請があり、ご講演されています。 前月広島県の珠算団体から講師の依頼を受け、広島県鞆の浦で講演されました。 先生は特に後継者の育成について力を入れておられます。 第二講座は「保護者にほれこんでもらえる体験学習のあり方」と題して 社団法人大阪珠算協会、会員岡部秀夫先生。 先生は「日本子どもチャレンジランキング連盟」の大阪府支部、支部長として各方面での講習会に出向き講演されておられ、エネルギッシュいっぱいで沢山の資料のなかで機敏に動く先生の指導で、1分間ジャンケンでは、受講の先生方も一瞬塾生に戻ったように、会場も明るく活気ある、楽しい講義でした。 次回は今年度最後の講習会です。 開催日時は12月2日@午前9時30分開始となっておりますので、よろしくお願い致します。 |
第一講座 「いろいろな暗算指導」 講師 社団法人 大阪珠算協会 常務理事 西 川 善 彰 先生 テーマに加えて、そろばんへの強い思いと共に講習は始まりました。 暗算練習のイメージに役立つそろばんとして、珠が動かないそろばん・珠無し(枠のみ)のそろばんを会場の皆様に回して見て頂きました。 その上でまず暗算指導に欠かせない乗算の方法を説明されていきました。 ・尾乗法(掉尾乗法) ・中乗法(留頭乗法) ・頭乗法(破頭乗法) ・新頭乗法(頭乗法別法・隔位乗法) ・首乗法(頭頭乗法) ・首乗法別法(減一乗法) ・H型 左に法 右に実 ・答えの位置を定位点に合わす(新頭乗法) ・答えの位置を定位点に合わす (実法とも布数しない→両落とし 法を布数しない→片落とし) ・答えの位置を定位点に合わす(上からの両落とし) ・桁ナンバー式両落とし4桁+3桁=7桁→7のところが答えの一の位 ・その他 とさまざまな方法がありますが、現在スタンダードに指導されているのは新頭乗法になるかと思われます。 例えば〈7586×342〉で上げると、6の隣から・6×3 ・6×4 ・6×2を足してから6を払う、となります。 ただこれにも・6×3の前に6を払う方法もあり。又初めから両落としの方法を取られている塾が増えてきているのも確かです。 口頭で86×2は?と問題を出された時、子供達の頭の中では教わった乗算方法で答えを導くのです。 その為暗算指導において乗算の指導は、最も重要な意味を持つと意識し取り組まなければならないと思われます。 現実に乗除暗算を片落としでする名人もいます。 この計算方法を指導して行く時に頭の中の桁幅を6桁×5桁で11桁を覚えさせる事が難しい事から、両落としにつながるのでしょう。 いずれにせよ口頭問題を紙に書かないで計算できるようにしたいものです。 では暗算指導の方法へと移ります。 珠算も暗算も出来る限り短い期間で上達をさせる事が一番大切ではないでしょうか?。 リズム良く子供一人一人へのきめ細かい指導を心掛ける事が大切です。 平成12年は、4名の入会だったのがここ数年、数十名入会してくれています。 昔同様完全な一斉授業のままであれば無理だった事でしょう。 現在は上手く一斉授業の良さも組み入れながら授業をしています。 低年齢化・時間のままならない子供達に、いかに珠算の楽しさを知ってもらうかに工夫をこらし、一人一人に合わせて進めていったのが良かったと思っております。 又より早い暗算導入へとつながる事と思うのです。 学校ボランティアに携わられておられる先生方は、授業スタートから2時間あれば暗算は出来ると話していらっしゃいます。 繰り上がり繰り下がりを入れずとも、イメージレッスンになり十分暗算として成り立っているのです。 このように暗算指導は、初歩から始められるのです。 あくまでも先生方御自身の塾の体系に合わせ、地道に練習を積み重ねながら、珠のイメージをしっかりと植えつけさせ、子供の指先を確認しながら読上暗算を練習し、見取り暗算と続けます。 難しくてイメージ出来ない時は、同じ問題をそろばんでおき再度暗算で確認させる。 スピードは、求めません。 講習会始めに回させて頂いた枠のみそろばんや、そろばんの絵、そろばんカード等の器具の利用、日珠連のソロピカ博士のスーパーマンと言う教材も、教科書と指導書から出来ていますので利用をお薦め致します。 フラッシュ暗算こちらも分割計算が出来ない(筆算では出来ない)。 個人個人にあった問題を与えられると利点も多いと思われます。 やり直しの徹底(そろばんで確認してもう一度暗算でさせる)は欠かせないでしょう。 筆算を完成している生徒には、2桁以上でイメージ作りを。 級違いの一斉授業で出来る読上げ暗算は上位から、下位の桁から何桁と指示してやれば、それぞれのレベルに合わせる事が可能になる。 乗除暗算に到っては、乗除の計算方法を簡単に確認し進めていくと良いでしょう。 乗暗算によって生徒の桁幅が増し珠算式暗算が定着していきます。 桁幅が描ききれない生徒には決まった答えの部分から書いていかせるのも一つ。 除暗算には出来る限りの確商練習を。 まちがい直しは必要で、直しのいやな生徒には同問題を二度練習し、同じまちがいのところを、やり直させる。 今後の課題として、整数ばかりで良いのか? 割り切れる問題・紙に書かれている問題だけで良いのか? と、幾つかの問題点にも目を向けていらっしゃるのです。 今日のこの講義で声を大にしておられた、暗算指導に自信を持って頂きたいとの西川善彰先生のお言葉に、日々不安だらけの私にも、夢を抱く第一歩になりました。 楽しい御講義ありがとうございました。 (教養委員 藤阪裕可) |
第二講座 「保護者にほれこんでもらえる 体験学習のあり方」 講師 社団法人 大阪珠算協会 会員 岡 部 秀 夫 先生 「行動しませんか?」 =経験は生きてくる= 「今まで、明徳でやってきたこと、チャレランでやってきたこと、全てが今の教室の生徒たちのために用意されたものであったような気がしています」と言われて、昨年まで勤務された京都明徳高等学校やNPO法人国際珠算普及基金での活動、路地裏遊びを現代風にシステム化したチャレラン(日本子どもチャレンジランキング連盟の大阪府支部支部長で西日本で唯一の上級指導者)での活動が、現在2か所の珠算塾での指導や経営に大変生きているとのことでした。 「チャレランの例を実行される」(10秒間握手・1分間ジャンケン) まずは、受講者の主体的参加を促すための「10秒間握手」(10秒間で何人の人と握手できるかというもの)12人が最高でした。 チャレランは400種目もあるということで、その中でNo1という「1分間ジャンケン」(1人に5枚ずつジャンケンカードを配り、1分間に色んな人とジャンケンし、何枚勝ち取ることができるかというもの)受講されている全員の先生方が一生懸命楽しくやっておられる光景を見ていると、岡部先生の場を盛り上げていく采配のすごさがわかりました。 両種目ともチャンピオンには、「懸命に生きる子どもたち」の本と「DVD」が贈られました。 「広告の重要性」 そろばんが見直されてきた昨今、積極的に行動しませんか? 講習会での話しが伝わるための工夫が随所にされていて、机を取り払っての適切な空間の確保、10秒間握手での主体的参加への働きかけと場の盛り上げ、ビデオプロジェクターを使って視覚への訴え等々、本当に十分な準備がなされていました。 演題へのアプローチに現在のそろばんの状況、宣伝広告についてもふれられ、新通の方の講演で聞かれた「チラシは間をあけずに3度連続で配布を!」という話も紹介された。 広告宣伝の方法にチラシがあり、チラシの作り方、配布の仕方で効果はまるっきり違ってくるとのこと。また、保護者との二人三脚での指導や効果的な体験学習を行うことにより結果として強力な口コミという宣伝につながっているとのことでした。 「教室紹介」 体験学習の話に先立って教室の外観から中まで写真で示され、体験学習で使われている用品も実物と共に写真で紹介された。 教室内には、生徒や保護者の方が関心を持たれるようなものを効果的に置かれるとか、例えば海外での頂き物や教育長や知事からの感謝状などまた、教室の外にはそろばん教室であることを知らせる掲示板や電光板などを設置されている。 今、ホームページを作っていて、9月末に完成予定とか「新そろばん楽習塾」で検索してくださいとのことでした。・新しいそろばん塾・を意識されていて、パソコン等も17台が並んでいる。 そのお陰で口コミで遠くからでも体験や入塾希望者がいるとのことでした。 イベントは経験を生かしてされていて、先生の魅力や教室の良さを前に出す遠足の運営、チャレランを生かした新年茶話会や教室見学会、レクリエーションの技能を活かした合宿などで効果を上げているとのことでした。 「体験学習」 昨年、新教室に移転された時、多くの新入生に十分対応できず、金本先生に相談したところ「時間を別にとって一組だけの体験学習をするんですよ」とアドバイスをされ、その後、現在の90分でそろばん15級、フラッシュ暗算15級まで進むことのできる体験学習を築きあげてこられたとのことでした。 はじめてのそろばん学習を大事にすると共に保護者の方にそろばんに関して知って頂くための時間として大切にされている。 プロローグ・グーグルアースで地球規模の観光から一気に京都・明徳・自宅・大阪城・教室と示し、子どもには子どもの頃からの勉強の重要性を伝え、保護者には設備や視点に注目して貰う。 フラッシュ暗算15級、1級、段位などを見て貰う。 体験開始で、1番目に「指」・「数字」・「そろばん」を使って、数の認識と5・10に対する補数の確認を行い、そろばんの学習が可能であることを伝える。 2番目にそろばんの発生から成り立ちについて図示(あそボールの使用)、資料・で歴史とそろばんの伝達と発展(中国そろばんと日本式そろばんを見て貰いながら説明)について話す。 3番目に資料・で筆算と珠算の計算における構成数の差を示し、そろばんのわかりやすさを話す。 4番目に資料・で数字を1〜9と0を書いて貰う。 (筆順の確認)、数字がいくつあるか問う。 資料・で読み方はたくさんあるが数字は10個しかないことを認識して貰い、きれいに書けば一生の宝であることを強調すると共に10個の数をそろばんに表すことができる、いろいろな計算ができると伝える。 そろばんをさわる前に、横浜の金子優先生作の「そろばん教室入門」というソフトでそろばんの名称、御破算の方法、珠の読み方、珠の置き方、計算の仕方などをパソコンで見て貰い珠で表した数を読んで貰う。 (フラッシュ暗算20級に相当)5番目資料・PERFECTステージ・を使って10個の数をそろばんにおいて貰う。 ただし、そろばんは一度悪い癖をつけたり、姿勢や指の使い方を誤ると上達せず、悪い癖はなかなかとれないので、十分気をつける必要があることを保護者に話す。 −6は「1とり5とる」と言わせる。 6番目資料・(佐藤出版基礎・)で、はじめての計算をして貰う。 1桁3口加算6題、加減算6題、その後すぐに7番目資料・朝日プリントのぱちぱちらんど15級で試験を行う。 緊張の中で悪い癖が出てくるところを保護者に見て貰い、家庭学習時の参考にして貰う。 8番目資料・の「暗算カード」(ソロピカ博士の付録を参照)B6大をハードケースに入れたもので、資料・を暗算でやって貰う。珠の位置に指を置くだけであげたり払ったりしない。 珠をイメージして貰うことが目的。 12題できたところで9番目、パソコンのフラッシュ暗算を20級から順次挑戦して貰う。 はじめに15級のフラッシュ暗算を見て、笑っていた保護者が自分の子どもが15級を目指して挑戦していく姿に感動される。 10番目資料・で最難関の暗記物九九の話しをしてから11番目パッソロの九九81で「1」の段に挑戦して貰い、資料・の九九合格カードに成績を記入する。 12番目資料・で九九81終了後、パッソロのククンパで10段を目指して挑戦して貰う旨伝える。 13番目資料・2年生以下で九九競技会を行う旨伝える。 14番目資料・インドの九九を話す。 15番目資料・姿勢について再度話す。 16番目資料・2ヵ所の教室案内と育脳トライアルの説明(子どもたちに大人気で進学塾でも採用・有名私立小学校の入試でも類似問題が…等)(京都MAC猪飼紀秀先生作)、 17番目資料・の入塾申込書を渡す。 資料・は体験学習申込書、資料・は「閉ざされた世界の中で懸命に生きる子どもたち」 岡部先生抜粋、豊かな日本の子どもたちに話すのによい資料だと思われます。 (アジアチャイルドサポートhttp://www.okinawa.acs.jp/indexhtml) きめ細かく具体的にお話を聞かせて頂いた中で、積極的であり、珠算に関して自信を持って取り組んでおられ、遊びの有効性を生かして活動され、異業種経験や交流、また、情報収集もされていることに大変感銘を受けました。 (教養委員 山道満子) |