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《報告》 『外国人のための珠算講座』 元に戻る トップページへ戻る 「73ヶ国の834人がそろばん通に」
副会長 森友 建 ■1986年6月に、現代の科学技術万能の時代に、長い歴史を持つ珠算の存立が是認されるのか否かを、諸外国の知識人層に問いかけることを目的にしてスタートした『外国人のための珠算講座』も丸19年が経過した。 この間、73ヶ国から834人の外国人がそろばんを学び、沢山の人が高い水準の技術を身につけてくれた。
■今までの講座の展開から、機械・科学中心の現代社会においても、珠算の存立意義と社会的貢献の度合いは高いと実感することができた。コンピュータの発達と普及という側面と珠算の活用という側面は互いに相容れないものではなく、むしろ共生していくものであるということも学ぶことができた。 ■コンピュータの普及と使用からはいろいろの弊害・問題点が生じてくる。反面、珠算は、人間の基本的能力を磨き上げて身に付けていく技術であり、そのトレーニングそのものと、その過程で得られる忍耐力・向上心などは、正に教育の基礎・基本をなすものであって、機械化からのもろもろの弊害を薄め、それらを消去する働きをするものだということも理解できてきた。 それぞれの国の違った文化をバックグラウンドとして、一つの代表的日本文化“珠算”を外国の人たちに指導していくことで、真の国際交流、国際親善を体験し、実践してきていることが実感できる。それにともない珠算人の国際感覚も少しずつ高められているのであろう。 ■現代社会における、特にコンピュータ化の中での珠算の意味、そして、珠算教育の意義を世論に説き理解を深めてもらうことは喫緊の作業である。これらの作業は、珠算人の手であらゆる手段を通じて積極的に行うべきことは当然のことである。 ことにマスメディアの報道を通じてこれらの作業が行われることは、その考察の客観性、社会全般への浸透性の高さを考える時、最も望ましいことである。 19年間にわたる講座の展開に関連して行われた、マスメディアの珠算と珠算教育に関する各種報道は以下のような内容になっている。これは前述のようなマスメディア報道が持つ特性から、珠算にとって、また珠算界にとって大きな成果につながるものといえる。 ****************************************
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**************************************** ■マスメディアが、これほどまでに珠算を大きくセンセイショナルに報道し続けてくれる理由は幾つか考えられる。 一つは、彼等には、『外国人のための珠算講座』を通じて、珠算が日本だけのものではなく、また、古い時代遅れの計算テクニックでもなく、それは広く世界に通用するものであり、コンピュータ時代においても充分に存立していける計算の文化であることが理解できるからであろう。次に、現代の教育基盤の中で、珠算教育は基礎・基本の部分を形作る有効な手立てになることをはっきりと認識して、珠算の役割を高く評価してくれるからであろうと思われる。 ■この講座に立ち会ってくれたマスメディア関係者の殆どは、日本の珠算に対する今までの概念を大きく変化させ、珠算の持つ世界性、現代性、普遍性に目を見張り、新しい視点からの珠算理解者になってくれる。珠算に関わる者にとって冥利に尽きる思いがする。 ■将来の珠算復権の実現を目指す珠算教育強化運動の一つのモデルとして、この講座を位置付けて、誠心誠意心からの指導を続けていくことが、広く一般人の珠算理解につながっていくものと信じている。 小研究論集VOL.55まで
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